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最近はビジネスに動画コンテンツを取り入れるのが一般化しています。
町中でも写真だけの看板から、動画広告を見かける機会が増えてきましたよね。

今まで広告費が使われていた市場はテレビやラジオ、新聞といったマスメディアでしたが、
数年前からYouTubeをはじめとした動画配信サービスや、
SNSの動画プラットフォーム上の広告費が上回りました。

現在の若い世代のテレビ離れは当たり前になっており、
今後5Gが普及してさらに動画を身近に楽しめる環境が整えば、
テレビではなく動画をモバイル端末やスマートフォンで視聴する機会が増えるのは必然です。
(ずっとテレビで仕事をしてきたアナウンサーとしては切ない状況ではありますが、
時流に乗ることは大切だと思っています。)

よりどこでも気軽に動画を見ることができるようになるため、
動画コンテンツの市場はさらに拡大していくでしょう。

では、動画コンテンツはなぜここまでビジネスや生活に浸透したの?
動画での発信が流行っているけれど『何がそんなに良いの?』
と思う方も多いでしょう。
その理由を改めて整理するために、今回はいまさら聞けない
『動画を発信することによって期待できる効果』を紹介しますね。

動画のメリットがすごすぎる

動画のメリットはたくさんあります。ざっと書き出すだけでも

1.目に留めてもらいやすい

2. 短時間で圧倒的な情報量を伝えられる

3. 瞬時に正確に伝わる

4. 時間軸がある

5. 感情に働きかける

6. 2倍記憶に残りやすい

7. 拡散性の高さ

8.バンドワゴン効果

9.スノッブ効果

10. SEO効果が高く検索エンジンからの評価が上がる

こういうことが挙げられます。では、ひとつひとつ細かく見ていきましょう。

メリット1 目に留めてもらいやすい

まずは何といっても【目を留めてもらいやすい】ということ!

なぜかというと人間は本来【動く】ものに無意識に反応してしまうからです。
諸説ありますが、これは古代からの人間の習性で
獲物を追いかけたり、外敵から身を守るために
本能的に動くものへ注意を払い、反応するということが挙げられます。

これをSNSに置き換えた時、静止画の広告と動画の広告、
どちらが効果的か考えると一目瞭然ですよね!?

世の中には無数の広告がありますが
無意識に反応してしまう「動き」のある動画に
「声でメッセージを載せて」発信すると
人の目に留めてもらいやすくなりますよ。

メリット2 短時間で圧倒的な情報量を伝えられる

動画コンテンツは、テキストや画像といったコンテンツに比べて
圧倒的な情報量を持っています。
一説によると、1分間の動画を一枚一枚の静止画に分解したとすると1800枚分、
ウェブページに換算すると3600枚分、
文字に換算すると180万文字分の情報量がある
とも言われています。

180万文字分とは、レポート用紙約4500枚分です。
そんな量の文章を1分間で読むのはとても無理ですよね。
実際、SNSでは長い文章を見ただけで読む気が失せる方が多く、
長い文章は最後まで読まれないことが多いです。

1分間の動画コンテンツなら飽きずに疲れずに視聴できるため、
ユーザーにとっても親しみやすいコンテンツです。
伝えたい情報量が多い場合は動画をうまく活用してみてくださいね

メリット3 瞬時に正確に伝わる

人は動きだけでなくビジュアル・見た目にも素早く反応する性質を持っています。

人が目に映るものを認識する速度は1秒60コマ。
つまり【およそ0.1秒】で画像の内容を認識する
と言われます。

動画には画像だけでなくさらに
「音」「動き」「時間の流れ」という要素も含まれており、
瞬時に視聴者に届けることができます。

複雑な内容でも短時間で分かりやすく伝えることができ、
視聴者が受け取る情報や
イメージの偏りを防いで同じような印象を与えることができる点もメリットですね。

企業は動画を用いて、お客様へ商品の理解度を深めてもらうことが可能になります。
買おうか買うまいかという具体的な検討を促したり、後々のトラブルを未然に防いだりと企業側のメリットもあります。


以前は、実物を触ってみないと使用感がわからない商品は
実際にお店で商品を確認してから、より安く購入できるネットショッピングで購入するという
「ショールーミング化」が進んでいました。
私も実際、洋服を買う時はそうでしたね。お店で試着して、帰宅してからネットショッピングで購入していました。(その方がポイントが貯まりやすかったりして、主婦には嬉しかったんですよ。)


しかし今は新しい生活様式になり、ますます動画で発信することが必要になりつつあります。
動画を活用すれば、商品のデモ映像を作成して、
映像から使用感や使いやすさなどを確認することができます。
制限があり実店舗に足を運べないユーザーにもリーチできるというメリットもありますね。

メリット4 時間軸がある(普段見られない世界が見られる)

動画には「動き」「声」「音」だけでなく、
写真には絶対にない「時間軸」という要素も含まれています。

時間軸を使用することでスピード感を表現したり、
スローな雰囲気を表現したり、
不規則な繋ぎ方で独特な世界観を演出したりと、
静止画では伝えきれないニュアンスを伝えることができます。

無意識に感じる時間軸を利用して普段見られないような
あなたらしい世界観を作り上げることが可能です。

また、普段見られない世界が見られるという点は、企業活動にも役立てられます。
たとえば一般の人が入れないような工場や分析業務などの企業では、
製造工程や機械・分析機器の安全性、生産プロセスの効率性などを紹介し、
品質保証のために工場内を映した動画コンテンツを
企業ホームページに設置して配信するケースが増えています。
ユーザーは工場見学をバーチャルで体験でき、その企業に対する評価も変わります。
企業評価を上げるために動画コンテンツを使ってアピールするのは有効な手段です。

メリット5 感情に働きかける

「ミラーニューロン」という細胞により
人は他人の行動をまるで自分の行動のように認識し、
その行動に伴う感情をシミュレーションできます。

笑顔の人を見ると自分も自然と笑顔になるのも
この細胞の働きによるもの。

この脳の性質を利用し、視聴者との間に
動画を通して「感情的な繋がり」を生み出すことができます。

感情は人の行動や選択に大きな影響を与えます。
そのため、アクションを促すことを目的とした広告では
動画が絶大な効果を発揮します。

人間は音声を聞くだけ、映像を見るだけよりも
音声と映像を一緒に感じる方が、後々に残る印象が強くなる傾向があります。

メリット6 2倍記憶に残りやすい

動画がいくら目を引いても
記憶に留まらなければ広告効果は減ってしまいます。

しかし動画を通して感情を動かすと
人は動画の内容と感情を一緒に脳に記録するので
長期的に定着しやすい
と言われています。

またアメリカ国立訓練研究所が提唱する「ラーニングピラミッド」によると
文字を読んだ際の記憶定着率が10%なのに対し、
動画を視聴した場合は20%になるそうです。

視覚と聴覚を通して情報を伝達する動画は、
文字よりも2倍、記憶に残りやすい
のです。

メリット7 拡散性の高さ

かっこいい!おもしろい!クリエイティブ!と評価される動画コンテンツは、
必ずSNSで拡散されます。
現代社会において、広告効果を高めるためには『拡散性』が欠かせません。
(私は2020年おうち時間が始まってすぐの頃
「ガツンとみ〇ん」のCMに度肝抜かれました。面白い!アイディアの勝利!)


企業のブランドイメージ構築のために作成した動画コンテンツや
お洒落な音楽と映像は広く拡散されるので、ブランディングに役立ちます。
また、BtoBビジネスにおいても動画をSNSで活用してブランディング効果が期待できます。

動画は視聴者との感情的な繋がりを生み出しやすいツールです。
そして動画から何らかの感情を受け取った視聴者は、他の人にも見てほしい、
その経験を他人にも共感して欲しいと思いSNSなどで「シェア」します。

2013年にイギリスで実施された調査では、
動画を「シェア」やコメントした理由は以下のようになっています。

1位、ユーモアがあったから

2位、他の人も見たいだろうと思ったから

3位、クオリティが高かったから

4位、役に立ったから

5位、不快な内容だったから

メリット8 バンドワゴン効果

「バンドワゴン」はパレードなどで
楽器の音頭をとりながら先導する役割を持っています。
このことから「周りと同様の行動をする性質」を意味するものです。
心理学的には「同調効果」とよばれています。

大勢の人がそれを支持している場合、
その製品や事柄への支持がより一層高くなります。

動画に「No. 1」の文字が入っていたり
多くのシェアや「いいね!」がある場合
バンドワゴン効果が得られやすくなります。

しかし、あからさまな嘘や誇大広告、
SNSのサクラ、ヤラセなどをしてしまうと、逆効果!
「人気の高さのアピール方法」は知恵を絞りましょう。

メリット9 スノッブ効果

私たちの心理には「バンドワゴン効果」とは逆の心理もあります。

「スノッブ効果」は多くの人が所有している商品には希少価値がないため、
自分は他の人と差別化したいという欲求が高まる心理作用に基づきます。

「世界で3つしかない」と言われると
それまで特に欲しいと思っていなかったのに欲しくなったりしますよね。
これはスノッブ効果が作用しています。

スノッブ効果を利用して動画で広く拡散すれば
一般的にはマイナーで不利と思われるようなものでも
コアなファンに届きやすくなります。

メリット10 SEO効果が高く検索エンジンからの評価が上がる

動画コンテンツが価値を持つようになるにつれて、インターネット上では
SEOが動画を掲載しているコンテンツを高く評価するケースが多くなっています。
実際にGoogleでは良質な動画コンテンツを掲載しているコンテンツほど
SEO評価が高くなり上位検索される可能性が上がる
ので、
企業においてSEO対策は必須となっています。
動画コンテンツは視聴率が高いですし、
さらに人気が出て動画が拡散されたり、視聴数が増えたりすれば
その動画を置いているWEBサイトは検索エンジンからの評価が高くなります。

これからのビジネスに動画を使わないなんてありえない?!

改めて動画コンテンツのメリットを整理すると、多くのメリットがあり
ビジネスに新しい付加価値をもたらすことが分かります。
今や動画は企業活動には欠かせないものになっています。

実際に生活の中にも当たり前のように溶け込んでいて
先日 携帯電話を契約する時の重要事項説明も動画で視聴でしたし、
営業の現場、セミナー活用、採用活動、IR活動、Webマーケティング、
技術伝承などで動画が利用されるようになっています。

ただしかし、動画コンテンツを最大限に活用してブランディングするためには、
「自社(自分)の魅力を最大限に生かして発信できる動画」である必要があります。

「良質な動画」は高いカメラを使っているか、いかに手が込んでいるかで決まるのではなく
「ビジネス上の目標をきちんと達成できたか」で判断されます。
そのために大切なのは、

【お客様のニーズをしっかりと満たしてくれる動画コンテンツを作ること】。

この点を忘れずに、「良質な動画」を制作してくださいね。

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